【アメリカ社会・高校】LGBT について私が考えたこと。ゲイの友達がいることとは?
こんにちは、ココです。
日本でも何かとこの言葉を聞くことが多くなりましたね。🏳️🌈LGBT🏳️🌈
実はアメリカにいた1年間の間で、LGBTそれぞれ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)に当てはまる人たちと出会いました。
アメリカに行く前は、そういう人たちがいることは知っていたけど、そんなに身近ではなかった。
高校の先輩で、女同士で付き合ってるカップルがいたけど、関わりがあったわけじゃなかった。
それくらい浅い関わりしかないという方は、少なくないと思います。
でも、アメリカの高校に通って、ほんっとに色んな人がいて、色んな話を聞きました。そして色んなことを考えさせられました。
今回はココが見た、 アメリカ社会・アメリカの高校における、LGBTに対する考え方などを紹介していきます。
〜目次〜
- アメリカではLGBTは身近だった
- どうして仲良くなったの?
- どうしてアメリカには多い?日本には少ない?
- アメリカ社会が抱えるLGBT問題
- LGBTじゃない人達の考えとは?
- 彼らから教わったこと
- まとめ
私の2人のアメリカ人の親友は、ゲイとバイセクシュアル。
私のホストママの家族に、ゲイの人がいました。
私のホストパパの家族にも、トランスジェンダーの人がいました。
友達のホストブラザーもゲイだったし、よく一緒にランチを食べていた女の子の1人はレズビアンだったし、とある女の子に好意を寄せられた事もあった。
彼氏の近い親戚にも、2人くらいゲイとレズビアンがいます。留学生を通じて、新たに他の国にゲイの友達が出来たりもしました。
とにかく、日本を出ると本当に身近にいた!そのことに驚きました。
ココとLGBTの人達との関係
私はずっと、そういう人たちと仲良くなってもっと色んな生き方を知りたいと思っていました。
というのも、自分自身、もしかしたらバイなんじゃないかって思ってた時期もあったので、私が経験したこととは比べ物にはならないけど、彼らの苦しさは少しわかる気がしてたんです。
実際、すごく関わりやすかったし、オープンな人が多かったので色々質問することができました。
特に親友の2人(バイセクシャル & ゲイ)の男の子達には気兼ねなくつっこんだことを聞きました。
(性的なことや、初恋とか、自分がそうだって気づいたきっかけなど)
彼らとの出逢いは日本で普通に生活しているとなかったものだったし、沢山の知らなかったことを教えてくれた彼らには感謝しています。
初めてのゲイの友達が出来たとき
そんな私の初めてのLGBTの友達ですが、とある留学生のホストブラザー(ココより少し年下の高校生)でした。
彼と話していると、「僕はゲイだ」と匂わす発言をしたのです。
私は彼のことを少し気になっていたときだったので、私は思いのほかびっくりし、混乱しました。
混乱を隠すためにとった私の反応が大き過ぎたせいで、結果的に彼が泣いてしまうほど傷つけてしまった、という経験が、初めてのLGBTに関わる経験でした。
彼にはきちんと謝って、「あなたが誰で、何を好きでも私はあなたの事が大好きだし、友達でいたい」と伝えました。
すると彼は、「僕たちは友達だ」って言ってくれて、以前のように遊ぶようになりました。
いつものようにギューっとハグしたり、ゴロゴロしたりして、「ぁあ、ゲイの子って本当に女の子のこと何とも思わないんだ!」っていうのを肌で知ったのが、彼との友情でした。
彼のことがゲイって分かってても、彼はかなり魅力的な男の子だったので、それはそれで変な気持ちでしたが・・・笑
今でも彼が私に恋愛について相談したりしています。いい友達です。
彼との出来事から、「話してくれたということは、私を信頼してくれていること。
その勇気を尊敬するためにも、話してくれた人たちを優しく受け入れてあげよう」と決めました。
実際その後からは、LGBTの人に出会った時も接しやすくなりました。
なんでアメリカではそんなに身近なんだろう?日本ではなんで周りにいなかったんだろう?
これは沢山考えました。
日本では全然周りにいなかったのに・・・アメリカに来て、なんでこんなにゲイやレズビアンとばっかり一緒にいるんだ?!と不思議でたまらなかった!
なぜ日本では、LGBTとの関わりがこれほどないんだろう?
それは人口比率的に、LGBTの人たちが少ないのと、日本社会が、そういう人たちを気持ち悪いとか、普通じゃないっていう風潮があるんだと私は思います。
文化的に、「みんな一緒じゃないといけない」日本ですから、オープンにしにくいということもあると思います。
だから日本の方が、周りに言えないことが多いんだと思います。
だからって、アメリカがLGBTの生きやすい社会でもない。
もちろん、アメリカでもカミングアウトは勇気のいること。
カミングアウトしてからも、家族と上手くいかなかったり、友達が離れて行ったり、もちろん陰口なんてものも沢山される
そういう理由で隠してる人もたくさんいると思います。
私の知ってる人達で、自殺しようとした人も沢山いる。本当に沢山。病院に運ばれて一命を取り留めた人が身近にいました。
鬱になって、薬を処方されている人もいたし、とにかく心の健康状態が不安定な人がすごく多かった。
カミングアウトしたことで親の意見が割れて、(子供を受け入れる、受け入れられないということで揉めて)親が離婚してしまったという話も聞きました。
だからカミングアウトして、自分らしく生きようとしても、やっぱり辛いことは沢山あるんですね、自由の国のアメリカでも。
日本より、自己表現はしやすい国ではあるけど、LGBTの人たちを差別する雰囲気はアメリカにもあるみたいです。
差別ではないですが、トランスジェンダー(性別転換をした人)の「学校のトイレはどっちを使うか」という問題は、アメリカ社会では物議をかましていたり。
また英語では、ゲイ=気持ち悪い という考え方から
“You are gay” 「あんたキモいよ」
”It’s gay” 「それ、キモい」
という悪口というか、冗談があり、アメリカの高校での日常会話でも結構聞きました。
そういうのも、アメリカでもLGBTは、容易に受け止められる存在というわけではないということを物語っている気がします。
私の周りのストレートの人たちの考え
英語で「ストレート」とは、異性を好きになる人たちのことを言います。
“Are you straight?”「恋愛対象は異性ですか?」
“I’m straight”「異性ですよ」
ていう風に使えます。
今まで色んな友達や、ホストファミリーと「あなたはLGBTについてどう思う?」と話をしてきました。
でも、「ゲイなんてありえない!レズなんて気持ち悪い!絶対受け入れられない!」なんていう人とは話したことないです。
私の周りの人たちみんな、「LGBTだからって差別されるのはおかしい」と思っていました。
フェイスブックでも、ゲイの人たちもストレートの人たちも、LGBT・スピリットであるレインボーの写真を載せたりすることはよく見かけました。
LGBTの彼らから教わったこと
やっぱりLGBTはLGBTで固まりやすい部分もあったけど、レズビアンの人がいても、その周りにストレートの女の子たちがいるのは普通だったし、ゲイの男の子が普通に男の子と何の感情もなくつるんでたりするのもこの目で見ました。
それは、男性に恋をする私にも、普通に男友達がいるのと、全く同じこと。
また、私がふっつーに男の子を好きになるように、彼らもふっつーに人を好きになってるだけです。
それを公言しているのは、ただただ普通で、素敵なことであるべきだと思います。
最初はどんな風に関わればいいか戸惑うかもしれません。それは普通のことだし、戸惑う自分に対して落ち込んだりする必要はありません。
無理に意識しても、知らないうちに傷つけたりしてしまうかとしれないので、彼らも自分と全く同じ人間で、同じ感情で恋をするんだ ということをしっかり覚えておくといいかもしれません。
まとめ:LGBTに触れると学ぶことはある
LGBTの友達から、
- 自分に素直になる大切さ
- 自分を知る大切さ
- 打ち明けてくれる人を受け入れる大切さ
- LGBTは遠いものではなく、身近だ
- LGBTの人達も、自分となんら変わらない
など、色んなことを教わりました。
アメリカに行きたい高校生の皆さん、ぜひLGBTに少しでも触れてみると、人生観が少し変わるかもしれないですよ。
最初は、仲良しの人がLGBTであることを知って、戸惑ったりするかもしれません。でも、何よりも自分に打ち明けてくれたという信頼がそこにあること、打ち明けることは大変な勇気が要ること。この2つを忘れないで欲しいです。
留学中の出会いは大切に、ね。
意外な人から人生について教わることが多いです。