こんにちは、ココです。
インスタ投稿に続き、ブログの方までスローペース更新になっているワタクシ・・・ごめんなさい。なぜかと(言い訳を)言いますと、ついに就活が本格化してきたからです。
高校を卒業してすぐに始めたこのブログ。この私がもう就活かあ、と少し年取ったような気分です。
それはさておき、就職活動を開始してからまだ4ヶ月程しか経過していませんが、すでに2回ほど落ち込んでいます(汗)
留学経験があり、TOEICでもそこそこいい点数を取っており、英会話教室の先生までしている・・と聞くと、就活なんてチョロいやん!と思われることが多いです。
実際に、親や友達からそう言われていたので、私も少し「さあ、どこの会社が私を欲しいんだい? 」と厚かましく思っている部分がありました。
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。
英語や海外が好きであろうあなたに伝えたい、就活に関するシビアなことを知ったのでシェアしていきます。
てか、就活て何するん?
読者の方の中には、中学生や高校生で「就職活動」には馴染みがない方もいらっしゃると思うので、まず簡単に就活について説明します。
就職活動、略して就活は、ざっくり言うと、会社員になるためにテストや面接を受けたりすることです。
よくある流れとしては、
- インターン(職業体験)や、会社説明会に参加する
- エントリーシート(志願理由、自分のアピール点などを書きまとめた資料)を提出する
- SPI(学力テスト)を受ける
- 面接をする
- 内定(合格)
といった感じです。
選考の流れは会社によって様々で、インターン参加者から内定者を選んだり、SPIを設けない企業があります。
どんな内容であれ、各ステップを通過しないと次に進めません。
頑張って面接まで辿り着いても、1次面接、2次、3次、最終・・という風に細かく刻む会社も多く、内定をもらうためには対策が必要です。
私が就職活動を始めて、ショックだったこと
就活のことを何となく理解できましたか?何だか大変そうでしょ?
とんとん拍子に進んでいく、就活の才能や運に恵まれている人も稀にいるそうですが、私のような凡人は努力しないと落とされるばかりでしょう。
実際、この大変な就活に向けて動き出して早々、うろたえてしまったことがあります。
エントリーシートを初めて書いてみた時のことです。
エントリーシートの内容は、「大学で学んだこと」「大学生活で力を入れたこと」「この会社に志望する理由」などの設問に答えるものでした。
大学でやってきたことなんて沢山あるわい!そう思いながら英語や文化交流関連のことをつらつらと並べました。
出来上がったものを、大学の先生にチェックしてもらいに行くと、こんなことを言われました。
「色々やってきたことは伝わるけど・・・それでココさんは何を学んだの?」
・・・え?
この言葉に、私はショックを受けました。
TOEICではハイスコアをマークして、外国人講師の授業を沢山取って、大学では日本語支援ボランティアに取り組んで、留学ブログ、インスタで無料カウンセリングや英会話レッスンまで、全部一生懸命やってきたつもり。できそうなことは何でもした。
でも、私は授業で何を学んだんだろう?経験から、何を得た・・・?
すぐに考えようとしましたが、答えは出てきませんでした。
「これじゃ、伝わってこないね」
そう言われて私は、そうですよね・・としか言うことができませんでした。
そのショックは、しばらく経つとぶつけようのない怒りに変わりました。
周りの友達が授業中に眠り、ゲームをし、飲み会に行き、バイト漬け生活をしている間、私は勉強してたし、挑戦したし、成果も出してきた。
それなのに、何でそれだけじゃ認められないの?何でこれだけじゃ充分じゃないの?
新しい挑戦や経験は、絶対に自分をいい場所に連れて行ってくれると思い、何にでも食らいついてきた私なので、怒った後はかなり落ち込みました。
エントリーシートの送り先の企業からは、案の定「誠に遺憾ながら・・・」から始まるメールが届きました。
完璧に思えた私の資料は、ただの薄っぺらい「経験リスト」でしかなかったことに気づきました。
留学経験や英語力があることが、必ずしも有利ではない
必ずしも・・・という曖昧な表現になってしまいましたが、海外での経験の有無や、語学能力を重視する業界もあるからです。
例えば、英語教育業界や、観光業界。英会話の先生、客室乗務員やホテルマンなどは、留学経験や語学力がある方が望ましいです。
「望ましい」けど、もちろん英語ペラペラでも落ちる人は落ちます。
その上、ほとんどの業界では、あなたがどれだけ語学に強くても、何カ国に何ヶ月留学していようと、英検1級を持っていようと、悲しいことにそこまで気に留めないようなのです。
経験豊富で優秀なのに、内定が出ない。
先生や先輩から聞いたことを基に、その理由を考えていきます。
理由① 経験自慢は逆にマイナス印象になるから
「海外の高校を卒業しました」「海外ボランティアをしました」「大学で2年間留学しました」
どれも素晴らしい経験ですよね。そんなすごい経験があれば、自慢したくなりますよね?
私も「色んな経験したし、全部伝えたい!」と思った結果、先生にダメ出しをされたわけですが、経験や成果自体が重要なのではありません。
「何をしたか」だけ書いても、読む人から「ふーん。で?」と思われて終わりです。
実際、そのように思われて落とされる学生が沢山いるようです。
重要なのは、「どんなことが大変だったか」「克服するためにどう頑張ったか」「その後の生活にどのように影響したか」まで語ることです。
例えば、「留学中、苦手な社会の成績が悪かった」という人がいたとします。
その人は「授業後、先生に分からないところを質問」「友達と勉強会」などを数ヶ月続けた結果、成績がみるみる上がり、校内の年間優秀生の1人に選ばれました。
その経験を振り返り、「得意ではないことでも継続すれば向上できることを学んだ」とでもしときましょう。
このエピソードから、その人は向上心があり、質問や勉強会を自分からする主体性なんかも伝わってきませんか?
アピールすべきなのは「留学して優秀賞をもらった」というキラキラした素晴らしい部分ではなく、「自分にはこんな問題があったけど、こんな風に努力して改善し、その上こんなこと学んだ」という、どちらかというと地味な部分なのです。
その部分がないと、あなたのことが伝わらないわけです。
理由② 日本の就活は、能力よりポテンシャルを重視するから
私が通う大学の先生に聞くところによると、就活に関わる社員が最も重視するのは、「コミュニケーション能力」「やる気・熱意」「志望度」だそうです。
そもそも留学経験や語学力は、重視ランキングのかなり下の方にあるのが現実らしい。
悲しいけど、日本の就職はそういうものらしいです。
それに対して、海外では経験や能力を重視する場合が多い。
留学生の友達も、よく「日本の大卒証明書のためだけに日本に来たんよ」と話していて、日本語力や日本での学歴は就活でかなり有利に働くと教えてくれました。
アメリカ人の彼氏にも話を聞くと、やはり経験を重視されることが多いと聞いていると言っていました。「俺たち学生に大した経験があるわけないのにさあ、困るんだよ」ともこぼしていました。・・・アメリカもアメリカで大変そうですね。
日本の企業が1番見ているのは「能力」「資格」という表面の部分ではないです。(技術職などは別として)
見ているのは、質問にきちんと答えられているか、企業についてしっかり調べているか。その上で、会社に利益をもたらしてくれそうかを判断しているわけです。
だから、「〇語試験で〇級を取りました」とだけ話しても、「あ、そう。で、うちの会社で何してくれるん?」と100%思われてしまいます。
理由③ あなたの英語・・そんなに上手くないかも
私がTOEICで860点を取った時、周りの友達からものすごく賛賞されました。
大学の同級生の中では、1番高いスコアだったので、学年の中で「1番英語ができるヤツ」ポジになりました。
高校の時も同じ感じで、帰国子女の生徒より英語ができた私を周りは「天才」「才能」と呼び、すごく調子に乗ってアメリカ留学に行きました。
その結果見事にボロ負けインキャになったので、同じ失敗は繰り返さんぞと、TOEICスコアを冷静に受け止めていたはずが・・また同じ過ちを繰り返してしまいました。
「学年1・・こんなに英語できるなら将来引っ張りだこじゃん?」と調子に乗っていた時、仲良くしている仲良しの先生にこう言われました。
「アンタ、それくらいの点数取ってる子なんてうちの大学で山ほどおるよ。900点台ですら沢山おるのに」
は。マジか。またやらかした。そう思いました。
留学後、英語力が衰えるどころか、年々向上していっていたのを自分でも感じていました。
昔のことを教訓に、調子に乗らないように「英語だけできても武器にならん。他に色々しなくちゃ」と思っていたのにも関わらず、やはり褒められてばかりの環境にいると、自分の感覚を保てなくなっていたのです。
そして適当に「外資系とかで働こうかな〜楽天とかユニクロは社内語が英語??いいやん〜」と思っていた。
でも、そのような大企業に働きたいと思う『英語できるヤツら』はどれくらいいるんでしょうか?
ヤツらのうち、私より英語ができるヤツはどれくらいいると思いますか?
楽天のような大企業でも、もちろん英語力以外も重視して選考をすると思います。
しかし、「英語力」をアピールする場合、自分の点数や能力は、他の応募者のスコアに埋もれてしまう可能性があります。
それだと、英語は武器になりません。
じゃ、どうすればいいんだよ!
英語力や留学経験があれば有利になるわけではない。なぜ?
私が考えた理由は以下の通りです。
- 「留学」などの経験そのものに価値はない
- 「語学力」などの学力は評価されにくい
- そもそもうちらの英語って大したことない
・・・ここは地獄か?
英語と海外経験に人生のほとんどを費やしてきたんですけど。何で後から頑張った理由とかあれこれ作り上げないといけないんだよ。今までやってきたことを褒めて評価してくれよ。
心から思う。でもグチグチ言ってる暇はない。
なんとかしないと、内定出ねえし、お金貰えねえ。
でもね、この就活に向かってできる対策はある。
ぜひ参考にしてください。
就活対策① ボケーっと留学しない
就活うんぬんの前に、今までのブログでも口すっぱく言ってきたことですが、目標作って、それを叶えてきてください。
ホケーっとして1年間過ごすのはやめよう。そこそこに授業受けて、そこそこの英語力、そこそこ仲良い友達、そこそこの成績しか得られませんよ。
上手くもない英語を自信ありげに話して、でも留学中は日本人とつるんでた、なんていう大学生を沢山見てきました。あなたはそんなダサい人にはなりません。
別にすごいことしなくちゃいけないなんてことないです。特別な賞も、何かの1位もいらない。
でも、めちゃくちゃこれがしたい!だからめちゃくちゃ留学したい!そう思って留学を決意してほしいです。目標がないと現地で辛い思いしても頑張れないからです。
自分、これマジで辛かったけど頑張ったわ!そう言えるような経験を持って帰ってきてください。
きっと就活で活かせます。
就活対策② 留学経験や英語力以外に語れることを作る
先ほど話したように、私が就活を始めてショックだったことがいくつかありましたが、良かったなと思うことが1つあります。
それは、「話せることが多いこと」。
経験を話すだけでは内定はもらえないと知ってからは、このブログのことや、様々なバイト経験などを1つひとつを深掘りし、なんとか自分のことをアピールできるエントリーシートを書くことができています。
経験自体に価値はないけど、「こんなことがあって、こうしたらこうなった、そして自分はこんなことが得意だと分かった」とかいう話しができたら価値が生まれてきます。
そして、そのエピソードに色んなパターンがあれば、「ここの企業はこんな人が活躍してるから、この話が合うな」という風に選択できるので、就活がしやすくなります。
どれだけ留学中に頑張っても、面接中に英語勉強や留学中の話ばかりだと、「他に何か頑張ったことはありますか?」ときっと聞かれます。
その時に、ボランティアでも、バイトでも、家事でも何でも、英語や海外経験以外に頑張った経験があると、あなたのいいところがもっと伝わると思います。
就活対策③ 自分の英語に酔わない
日本人で英語をペラペラ話せる人はあまり多くないですよね。
これを読んでいるあなたは、英語が好き・得意で、周りから褒められたり、羨ましがられたりすることもあるかもしれません。
自分の英語が本当に完璧なら、胸を張っていいです。
でも、「校内では上手い方」「友達の中では上手い方」ではあるけど、もっと広い世界に出たら、あなたの英語力はどれくらい良いと思いますか?
就活では自分のいいところをアピールします。
英語力や、英語勉強についてのエピソードを1番の武器としてPRしたい場合、自分のレベルを客観視できるといいと思います。
つまり、自分の英語に自信がある人は、機会があれば海外に出て英語力を試してみたり、英語が話せる日本人や外国人の動画を見てみたりしてみるといいです。
思ったより、自分の英語が大したことないことに気づくと思います。
自分より英語が上手い人は山ほどいる。そのことを胸に留めて、堂々と「英語ができます!」と言えるくらいになるつもりで勉強してほしいです。
就活対策④ 語学ができる=成功するわけじゃない
私には英検やTOEIC、韓国語の資格があり、様々な経験をしてきましたが、就活を始めてから「上手くいくわ」「簡単だわ」と思ったことは1度もありません。正直不安ばかりで自信なんてないし、就職できないかもと思うこともあります。
しかし、そのような就活の関する悩みを真剣に友達に話しても、大抵「あんたなら大丈夫」「ちゃんと考えてるし」「英語力と経験があるなら勝ち組」というような回答が返ってきます。
今が江戸時代なら、英語が話せるというだけで通訳などとして外国に行き、沢山のお金をもらえたでしょう。
しかし、現代の日本も英語話者の人口は他の国と比べると少ないですが、英語が話せるだけでは世界はおろか、日本でも活躍することはできません。
私は高校生の時、国連の職員になって世界を舞台に働きたいと思っていました。
だから英語の勉強も留学も頑張ったけど、英語力だけでは国連なんて行くことができないことに気づきました。
今では国連で働くことよりもしたいことができたし、とか言ってみても、もっと勉強ができて、いい大学に通えて、大学院まで通って研究をして、国連で働くチャンスがあったら飛んで喜びます。
世界で働く大人は「語学はできて当たり前」です。語学はもちろん、他の分野に精通している人が国をまたいで仕事をしています。
英語ができたら仕事や経験の幅は広がるので、英語力があるに越したことはありません。が、「英語できるから、私は大丈夫。」なんてことはありません。
これから日本でも英語を話せる人がどんどん増えていくでしょう。バリバリ働くかっこいい大人になりたいなら、英語以外に何か極めるつもりで勉強しないとです。
まとめ:スマホ置いて、もっと勉強しようぜ!
沢山話したので、最後に要点をまとめます。
語学力や海外経験が有利にならない理由
- 経験自慢はマイナス印象になる(経験をつらつら話すX 葛藤や学びを語る○)
- 能力よりポテンシャル重視(語学力<コミュニケーション能力)
- そもそも能力が大したことない(「英語力」自体を有利にするには、ずば抜けた英語力が必要)
就活対策
- 目標を持って留学し、結果を得て帰国する(これ頑張った!という経験を作る)
- 能力や経験以外のアピールポイントを作る
- 自分の英語を客観視し、高みを目指して勉強する
- 語学以外に何か極める(語学できて当たり前の世の中がくる)
まだ就活のことを考えるには、早すぎる学生さんもいらっしゃると思います。
日本なんか出て、海外で働きたいと思っているかもしれませんね。
私の中学・高校時代を思い出すと、英語が少し得意なだけで学校では目立っていました。
大学生になっても、授業で英語を話さないといけない時は決まって「あの英語話すヤツは何者だ」という目線を送られます。
でも、就活を始めて人生で初めて「英語ができるからと注目されない」ということを経験しました。
自分には、英語力や沢山の経験以外に、何があるのか。どんな人間力があるのか。そのことを考えないといけなくなりました。
なので、若い学生の皆さんにはこう伝えたいです。
スマホ置いて、いっぱい勉強しよう。
本読もう。映画観よう。新聞読もう。少しでも、将来何がしたいか考えて、夢を叶えるための行動しよう。
あなたが就活をする頃は、社会はまた違うように変わっていると思いますが、英語も他の勉強も経験も、必死で何かを頑張った分、きっといいことがありますから。
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