こんにちは、ココです。
私は高校2年で「交換留学制度」でアメリカ、ミネソタ州に11か月留学をしました。
最近はコロナで行けてないですが、留学後も1年に一回くらい訪れる場所です。
その経歴を話すと、「そんな場所聞いたことない」「聞いたことあるけど、どこ?」とよく言われます。
カリフォルニアやフロリダなどの有名な州と比べると、あまり知名度はありません。
留学先として人気があるわけでもないですが、高校交換留学では留学先の高校を選ぶことができないため、私のようにミネソタに飛ばされる(?)人がいます。
ちらほら「来年からミネソタに留学します」なんていうDMももらうこともありますが、旅行先として有名なわけでもないので、そこまで情報が多くないのが現状・・・
ということで、今まで計4回訪れ、「留学生」「観光客」として感じた「ミネソタ州」を紹介していきます。
この記事で分かること
わざわざ私が歴史や人口などを細かく説明しなくても、そういうことは他のサイトでうま~くまとめられていると思いますので、「生活したらこんな感じ」を、
- 気候
- 人
- 治安
の面で深堀します。
ミネソタの気候:激寒で激熱
その年や場所によって、気候の厳しさの程度は違いますが、基本的に「死ぬほど寒くて超暑い州」だと思ってもらって間違いないと思います。
私が留学をしていた2016年は、10月20日に初雪が降り、3月下旬くらいまで雪が残りました。1年の半分ほどが冬です。
真冬の寒さも大変厳しく、-20度くらいは余裕で経験すると思います。私は-24度の中でスキーをしたあの夜は、本当に耳がもげるかと思いました。
留学期間は2016年8月下旬~2017年7月中旬で、日本の感覚では真夏の時期でした。
しかしミネソタでは、9月にはもう長袖を着ないと肌寒く、やっと可愛い半袖やタンクトップをちょっと無理して着れるようになったのは、まさかの卒業式前日(6月8日ごろ)。
夏服が本格的に活躍するのは6月~8月下旬くらいだと思うので、日本の感覚で荷造りすると失敗します。
で、何が1番大変かというと、寒暖差がものすんごい激しい。30度を超える暑い日でも、夜になると12度とかになるし、かと思えば次の日は最高気温35度になったりする。やめてくれ。
そして、ひどいのが「蚊」。
アメリカの州には、それぞれ "State bird" と呼ばれる、その州を象徴する鳥が決められているのですが、ミネソタの鳥は「モスキート(蚊)」とネタにされているくらい、本当に多いです。
多いだけじゃなく、サイズも桁違い。もっと尋常じゃないのが、刺されたときの腫れ方とかゆみ。
どうにもこうにもならなくて、かきむしったせいでできた傷痕が、今でも太ももにあります。写真撮りたいけど毛が心配なのでやめます。
ミネソタの人たち:優しい!
ミネソタに暮らすとなると、「州民性」も気になると思います。
私がホストファミリーと住まわせていただいたお家は、州都「ミネアポリス・セントポール」から西に車で40分くらいの田舎にあったので、都会の暮らしは経験していません。
なので一概には言えませんが、私が今まで会った人たちは優しい人ばかりでした。
田舎の安いファミレスなんかでも、女子高生のウェイトレスの女の子たちがニコニコ愛想がいいです。スーパーでも店員さんが気軽に話しかけてくれることがよくあります。
何か思うことがあるとすれば、ミネソタの人は結構シャイというか、大人しいというか、穏やかというか・・・気が強い人が少なく、いい意味でアメリカ人っぽくないかもしれない。実際、「ミネソタ人は優しい」というステレオタイプがあるそう。
ミネソタは白人が多く占める州で、私が住んでいたエリアは人口の98%が白人でした。
フィンランドなど北欧にルーツを持つ人が多く、背が高い人が多いのが特徴。
アジア人はびっくりするくらい少なかったですが、私がアジア人だからと差別に遭ったり、あからさまに嫌そうにされたり、不親切にされたことは1度もありません。
アメリカの黒人の方々はやはり「教育」「貧困」などの問題を抱えやすい傾向があるので、人口のほとんどが白人というのも、悲しいけど治安の良さにつながっていると思います。
ミネソタと言えば、"Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)" 運動の発端となった、ジョージフロイドさんが警察からの暴力で亡くなる事件があった州でもあります。治安が悪いのではと思っている方がいても、おかしくはないです。
しかし、私の主観ではミネソタはとても治安がいい方だと思います。
アメリカはとてもホームレスが多いですが、寒さが厳しいためか、都会でもほとんど見ませんでした。
もちろん、辺鄙なエリアも変な人も存在すると思います。普通にショッピングしたり、賑わっている道を歩く分には安全ですが、日本みたいに学生だけで夜まで街中で遊ぶことはほぼありません。日本みたいに、田舎まで公共交通機関が張り巡らされてないですしね。
子どもたちだけで都会のショッピングモールなどで遊ぶにしても、親が迎えに来たり、後で親と合流したりというパターンが多いです。
また、高校留学のホストファミリーはボランティアなので、経済的な余裕がある家庭がほとんどです。つまり、人を1人迎え入れられるくらい、広くてキレイなお家に住んでいる。ということは、治安のいいエリアに住んでいることが多いのです。
もしご自身やご家族がミネソタに留学する場合、正直そこまで怯える必要はないと思います。
「暗いところを歩かない」「知らない人に気を許しすぎない」「雰囲気が悪いエリアに行かない」「金銭は自分でしっかり管理する」など、日本でもすることをきちんとしましょう。
ミネソタに方言はある?英語は聞きやすい?
アメリカという英語を話す国でも、これだけ広ければ「関西弁」「博多弁」のように「方言」「訛り」があります。有名どころでいくと、"Southern accent"(南部訛り)やカリフォルニア訛りがあります。
ミネソタの場合、"Midwestern accent"(中西部訛り)に属します。早口でも遅くもなく、イントネーションにも日本人が感じ取れるくらい大きな特徴はありません。
ただ、あまり口を開けずに、ちょっとモゴモゴと話す人が多い気がします(特に男性)。少し聞き取りにくいこともあるかもしれません。
また、ミネソタはカナダに接しているので、国境近くの田舎では、ミネソタ育ちのアメリカ人でも何て言ってるか分からない、という話を聞いたことがあります。
以上を踏まえても、ミネソタの訛りは強くはなく、理解しにくいほどのクセはありません。
ミネソタの「ここがちょっと残念」
気候の厳しさや蚊以外に、私がミネソタの好んでいないポイントを紹介。
①海も山もない
山、海、川に恵まれた海沿いの街で育った私にとって、とてもフラットな土地を持つミネソタ州は、少々息が詰まりました。
「海が見たい・・・峠ドライブしたい・・・お魚食べたい・・・」とよく故郷に想いをはせていました。
②どこに行くにも遠い&車が要る
これはミネソタに限ったことではなく、アメリカ全体に言えることですが、バスや電車がある都市以外では、車がないとどこにも行けません。
しかし、車がなくても、外で散歩したりスポーツしたりすることはできるのに、極寒のミネソタではそれも十分にはできない!
また、高校生で留学生なので免許も取れるはずもなく。遊ぶ予定を立てる度に、「この日、車でここまで送ってくれる・・・?」とホストファミリーに頼むのも心苦しい。
③田舎ではやることがない
日本だと、田舎でも観光地がちらほらあったり、まあまあの規模の都会がまあまあ近くにあったりすることが多いと思いますが、ミネソタなど北部・中部の州の田舎は、本っ当に真っ平のコーン畑が果て~~~しなく広がっているだけ。
田舎暮らしに慣れている人にとっては苦ではないかもしれませんが、「ショッピングモールまで車30分」「スーパーまで20分」という生活は、時に不便に感じました。
ミネソタの「ここが好き!」
人の良さや、綺麗な街、治安の良さの他に、いいところも沢山あります!
①自然が豊か
家の近くはコーンかモーモーしかいませんでしたが、車で遠出すると、日本では感じられないスケールの自然を楽しめます。特に北部の自然が本当に美しいです。
ミネアポリスから車3時間、Duluth(ダルース)は海のように見えるスーペリア湖に面しており、景色がとってもいい!
美味しいレストランもいくつかあり、週末ドライブにおすすめです。秋は紅葉も楽しめます。
②大きな国際空港がある
ミネソタには、「ミネアポリス・セントポール国際空港」というアメリカ国内でも規模の大きい飛行場があります。
今はコロナの影響で休止中ですが、コロナ前までは東京ーミネソタの直行便がありとても便利でした。
安い時だと10万円台前半で往復チケットが買えたので、ありがたかった・・・復活希望!
③日本人が少ない
アメリカも都市の方に行けば、在住日本人を見かけることが結構あり、高校も都会に行けば行くほど日本人生徒がいる確率が高くなります。
しかし、ミネソタのようなマイナーな地域では、日本人はおろかアジア人がとても少ないです。
(ミネアポリスの方には、"Hmong" モン族と呼ばれる、ベトナム、ラオスを中心とした中国系移民が多いそうです。ミネソタ全体のアジア人口は5.4%ほどと、かなり少なくなっています)
都市の方に行く留学生は、日本人と日本語を話したり、親近感があるからとアジア人とばかりつるむ人がかなり多く、英語力が大して伸びないまま日本に帰る人も珍しくありません。
アジア人が私だけという環境は時には心細かったですが、あのときに必死に英語に向き合ったからこそ、今の英語力や人脈、仕事があると思っています。
ミネソタでできる楽しいこと
極寒で田舎のミネソタ州なので、留学などが決まったら「充実した生活は送れるのかな・・・」と不安になる方もいるかもしれません。
確かに、カリフォルニアやニューヨーク、ワシントンなどへの留学生活とは全く違いますが、ミネソタはミネソタの楽しみ方があります!
①スキー
私は九州出身で、雪があまり降らないため、スキーなんてミネソタに行くまで1度もしたことありませんでした。
が、スキークラブに入ってそれからはスキーが大好きに。
未経験者は最初は怖く感じるかもしれませんが、運動音痴の私でも数回行けば慣れたので、ぜひ行ってほしいです!
②モールオブアメリカ
ミネアポリスに「モールオブアメリカ」という、国内でも屈指の規模を誇るショッピングモールがあります。
空港のすぐ近くに隣接されており、遊園地、ファッション、レストランなど何でもそろう観光地としても人気のスポットです。
また、ミネソタ州は実は、アメリカ国内で数少ない「衣類が非課税」の州。
動物のファーを使ったものなど以外の洋服には、税金がかからないのです。
モールオブアメリカでは、ハイブランドからプチプラまで可愛い洋服が多く揃っているので、週末にホストファミリーや友達と行くのがとても楽しかった!
③湖で遊ぶ
ミネソタは「湖の州」としても有名。小さいものから海みたいに大きいものまで色々ありますが、水遊び、カヌー、カヤックなど本当に色々な遊び方があります。
特に、凍った水の上で車やモービルを走らせたり、穴を開けて釣りをしたりというのは、日本ではなかなかできない!
エンジン付きの本格的な船を所有している家庭も多く、暖かい時期は優雅にクルージングまで楽しめます。
まとめ:ミネソタを存分に楽しもう
- 街が綺麗
- 人が優しい
- 治安がいい
- アクセスがいい
- アジア人が少ない
- 英語の訛りが軽め
- アウトドアを楽しめる
残念なところもありますが、留学先がミネソタでも「ちぇっ・・ミネソタかよ・・」と落ち込んでほしくないです!かと言って期待もしすぎないで(笑)
私が気づかなかったいいところが、他にも沢山あるはずです。
せっかくご縁があってミネソタに行けるのですから、楽しいことを見つけ、ミネソタ生活を楽しんでくださいね!
その他、もっと聞きたいこと・相談したいことがあれば、ページ一番下に貼っている「ココ留インスタアカウント」まで気軽にDMをお送りください☆↓
オススメの関連記事
相談や質問、感想等はこちら
「英語勉強続かない・・・」
「留学したいけど、何からすれば?」
「夢はあるけど、進路が決まらない」
「留学生活を変えて生まれ変わりたい!」
そのような悩みをお持ちではありませんか?
「ココ留」インスタアカウントでは、
- ブログでは語ってこなかった留学・恋愛ストーリー投稿
- 留学・恋愛・英語勉強等に関する個人相談
- 無料ビデオ英会話レッスン
を行なっています。
インスタ閲覧者様限定の特別無料レッスンも、数ヶ月に一度募集しています。
(勧誘・フォローの強制・追加料金等はございません)
頑張っている方の力になりたいです。気軽にDM・フォローしにきてくださいね!
アカウントはコチラから→ココ留インスタ