こんにちは、ココです。
最近、バイトや大学関係で色んな人に出会うことが多くなり、活動柄外国人や、海外経験のある人と関わることが増えました。
そしてよく言われるのが、「なんでそんなに英語が話せるの?」「今まで会った日本人の中で1番上手い!」です。
高校留学中に出会ったアメリカ人のフィアンセも、「日本人ってことを忘れることがある」と珍しく褒めてくれるようになりました。
今回は、どうやったら英語が上達するのかということをお話しします。
実際のココの英語力とは?
中2、14歳で大手の英会話スクールに週一のペースで通い始めましたことが、全ての始まりでした。一回のレッスンが1時間。それを2年間くらい続け、中3で英検準2級を取得しました。
それから英検2級を取ったのち、高2、17歳でアメリカの高校に1年間留学。留学後TOEICで780点を取りました。その点数のおかげで大学の奨学生として選ばれ、今は大学2年生です。今年のTOEICでは840点を獲得し、現在に至ります。
点数的には、日本の国際系の大学でもザラにいるスコアだし、英検とTOEIC以外の英語のテストは受けたことがありません。はっきり言うと、、、あんたの能力はたいしたことない、と言われても仕方ない!
それでもネイティブの人たち、英語に長く関わってきた人たちに褒められる。バイト先、学校、元留学生での集まりなど、どこに行っても「1番上手」と言われます。外国人の友達も多く、色んな会話を楽しんでいます。
英語を話せるようになるための心得
今では外国人との英会話も、英語でのプレゼンも、字幕なしの洋画も、英語の小説や参考書も、ほとんど何でもドンと来いという感じで、色んなことが簡単に出来るようになりましたが、ここまで来るのに相当キツイ思いをしました。
英語がなかなか上達しない、上手く話せない、という日本人は多いですが、私も全く同じでした。
それは多くの日本人が勘違いしがちな「英語ができる」ことに対する考え方が大きく関係していました。
では、「英語を話せるようになる」ということはどういうことなのでしょうか?
「上手い英語」とは、発音や表現力ではなく、「伝わる英語」
そもそも「英語が上手い」とはどういうことなのでしょう。私が思うに、それは「伝わる英語が話せるか」ということだと思います。
相手に自分の気持ちや感情をいかに正確に伝えることができるか。これに尽きます。
もちろん、自分の考えを正確に伝えるには、ある程度の語彙力や表現力が必要です。その力を伸ばすには、単語力をつけたり、本を読んだりする必要はあります。努力は必要です。
でも、限られたボキャブラリーの中でも、思ったことを伝えることができたら、相手に「ああ、そういうことか」「そんな考えをしているんだ」と思ってもらえます。とにかく一生懸命に自分の考えに合う言葉を並べ、表情やジェスチャーを使って話せる人が、上手い英語を話す人だと私は思います。
つまり、発音や文法の正確性なんてオマケのようなもので、英語を使って「私はこんな人間で、こういう考え方をしている!」ということを伝える力が何よりも一番大切なのです。
発音を重視することが、自然な英語を話す1番の妨げになる
日本人は英語を話す時、発音を重視する人が非常に多いです。「自分の英語が伝わらないのは発音が悪いから」「1番伸ばしたいのは発音」という人も多いです。
でも、先に言っておきます。発音を完璧にしようとする時間はムダと言ってもいいです。
発音を重視すると、逆に自然に話せるようになりません。
発音なんていいや、と思って好き勝手に話し始める時に、自然な英語に一歩近づきます。
どういうことかと言うと、「自分の発音大丈夫かな」「ネイティブっぽく発音しないと」と思っている間は恐る恐る話している状態です。
心配しながら話す英語は、どもったり、「この単語は違う」「どれが正解なんだ?」「発音下手だからわからないはずだ」と思ってしまい、しどろもどろになります。そうするとどうしてもスムーズにいきません。
しかし、外国人が外国人と話していて、一番痺れを切らす時は、話し相手が黙ってしまったりして、会話が進まない時です。
「この人は何が言いたいんだろう」と思われると、「伝わる英語」とは真逆のものになってしまいます。
逆に、なかなか伝わらなくても話すことをやめなければ、多くの外国人は辛抱強く聞いてくれます。
何が正解なのかなんて、考える必要はない。簡単な単語でもいい。発音が下手くそだと思われてもいい。それくらい開き直り、思い込まずに「とにかく話してしまえ」という心持ちが、「伝わる英語」へのカギです。
あなたがネイティブの英語を話せるようになることは、絶対にない。
私は長いこと英語に対する憧れがあり、「アメリカ人レベルの英語を話せるようになるぞ!」とメラメラし、本気でいつか自分の英語はネイティブ並みに上手くなるんだと信じていました。そして発音の練習を沢山して、周りにめちゃくちゃに褒められ、挙げ句の果てには「帰国子女でしょ?」なんて言われ、自分の英語に自信を持ってアメリカに飛び立ちました。
それが私の留学を、とてつもなく辛く、大変なものにしました。
アメリカで実際に、アメリカ人と話すようになると、本当に伝わらないし、聞き取れない。「私って英語上手いはずなのに、、」と相当なショックを受けました。
それから私の気持ちは沈んでいくばかりでした。話そうとしてもなかなか分かってもらえず、今までのプライドがズタボロになりました。情けないし、恥ずかしい。そのうち、自己防衛みたいなものなんでしょうか、私は1人きりで殻に閉じこもるようになりました。
もちろん、それでも勇気を振り絞って話しかけたり、誕生日パーティーに参加したりしました。でも、自分を出せないまま数ヶ月が経ちました。
私の失敗からわかることは、「完璧を目指した故に、現実を思い知り自信をなくした」ということです。
そもそも、もし小さい時〜10歳くらい以降に第2言語を学ぼうとすると、アクセントを完全に除くことはほぼ不可能です。
今まで色んな外国人で、日本語を学んだ人に会ってきましたが、日本人のような日本語を話す人は1人くらいしか会ったことがありません。その人はポーランドの人で、25歳から日本で暮らしている人でした。でも、よっぽどの才能と努力なしに、ネイティブと同じレベルの言語を話すのは無理です。
それくらい、幼少期から話してきた母国語の訛りを完全になくすことは難しいことなのです。
それでも、「ネイティブみたいに話したい」「日本人の訛りをなくしたい」と思う人もいるかもしれません。私もその気持ちはわかりますが、早いとこ「それは不可能なんだ」という事実を受け入れた方が、ずっとずっと楽になります。
「英語が下手と思われてもいい、むしろ笑ってくれ!」と思うくらいの気持ちを持てるようになると、外国人と話すのが楽しくなります。
私も、留学中に「私がアメリカ人みたいになることはないんだ」ということを受け入れるようになってからは、とっても気持ちが楽になりました。
「もうどうでもいい、いいからとにかく話そう!」と思い、殻を破って色んな人と接するようになってから、それまで「ネイティブレベル」だと思っていたヨーロッパからの学生も、アクセントがあることに気がつきました。そうして「小学生から英語を勉強してきた彼らですらアクセントがあるのに、私がネイティブみたいになるわけがない」と思ったと同時に、「もう完璧になろうとしなくていいんだ」と安心しました。
「日本人のアクセント」を誇りに思う
日本人が英語を話す時、母国語である日本語の雰囲気が出ます。話し方がなんだか日本語っぽくなるんですね。それが「日本人のアクセント」です。
それを「恥ずかしい」「かっこ悪い」と思う人はとても多いです。実際外国でからかわれたりすることは、確かにあります。でも、アクセントの何がいけないんでしょう?
アクセントがあるということは、英語は母国語ではないという証。つまりは違う言語にチャレンジしている証拠です。
もちろん誰だってバカにされたりしたら悔しいです。私もスムーズに話せずに、日本人らしさが出る時が今でもあるし、それをからかわれたらいい気持ちはしません。
でも、アクセントのせいで自信をなくしてしまう状態が、「上手な英語」から1番ほど遠いです。英語が上手な人は、自信がある人なのです。
日本人だけど頑張って英語を勉強している、そんな自分を誇らしく思う気持ちを持っていれば、何を言われようと、思われようと平気です。そして一生懸命に話している姿に、多くの人は好感を持ってくれるし、興味を向けてくれるのです。
「伝わる英語」を身につける方法
- 上手い英語は、伝わる英語
- 発音を重視することが、1番の妨げ
- 「ネイティブレベル」を目指さない
- 「日本人のアクセント」を誇りに思う
以上のことが英語を話せるようになる心得です。
この4つを肝に命じたら、「伝わる英語」を身につける準備が整った段階です。
「伝わる英語」とは、発音が正確じゃなくても、表現力が完璧じゃなくても、コミュニケーションが取れて、相手に自分のことを伝えることができる英語のことです。
それでは、具体的にどんなことをすれば、そのような英語が話せるようになるのでしょうか。実は、方法はとてもシンプルで、「聞く・話す・書く・読む」練習をたくさんすることです。
たくさん聞く
赤ちゃんが、大人が話すのを聞いて言葉を話すようになるように、まず「聞き取れる」ようになることが大事です。
聞き取るためには、とにかくたくさん聞くこと。
「英語を聞くだけで話せる!」なんていう広告を見ることがありますが、ただ聞いているだけでは話せるようになんてなりません。ちゃんと「理解しよう」という気持ちをもって、ある程度集中するようにします。
私の場合、英会話スクールに通っていた時は、教材のDVDを何度も聞いて、発音をマネしたり、大好きな洋楽を繰り返し繰り返しかけて、歌詞を見ながら聴いたり、歌ったりしていました。留学中は、聞こえてくるものは全て英語なのはもちろんですが、テレビ番組やドラマ、映画をたくさん見ていました。
最初はぼけっとして聞いているだけでも、大丈夫です。英語に慣れるまではホケーっとしていていいのです。もしろ、最初から張り切りすぎてしまうと、わからなすぎて楽しくないし、やめたくなってしまいます。
ドラマや映画を見始める時は、「字幕なしでどれだけわかるか、やってみようじゃないか」と上から目線くらいの態度で始めます。そして終わって「なんとなくだけど内容がわかったな」と思えればそれでいいのです。無理にわからない単語を調べたり、メモを取る必要はありません。楽しむことができたら、大成功。その回数を重ねることで、段々と聞こえてくる単語量が増えてきます。そうやって、聞き取れるようになります。
たくさん話す
あなたが海外にいるなら、話す量を増やすことだけに集中するといいです。既に英語を聞く環境の下にいるので、リスニング力は自然とついていきます。しかし、「話す」という行為は、本人の意思が伴う行為です。したがって、スピーキング力は、意識して「話そう」と思うことが大切です。
外国人と話す時に「これ言いたいけど、ちゃんと言える気がしない、、」「話す話題がない、、」とい悩みはつきものです。私も、「何か言わなきゃ、でも思いつかない or どうやって表現すればいいかわからない」と思ったことがたくさんありました。
こんな時、「文法はこうして、、、単語はこれを使って、、」と考えると思いますが、そうではなく、頭の中で文が出来上がる前に、話し始めてしまいます。何か思いついたら、めちゃくちゃな文法でもいいので言ってしまいましょう。
私も、文を考える前に、「これだけどさ〜」「今思ったけど〜」ともう話し始めるようにすると、「間違いかもしれないから言わんどこう」と思うことが減って、話す量が増えました。「失敗してもいいや」「単語がわからなくなったら助けてくれるだろう」と思うことで、リラックス出来るので、文を考えてそれを正確に言おうとする緊張感もなくなります。
これも、回数を重ねていくと、「英語脳」になっていきます。つまり、「日本語から英語に変えて、文を作って、それをそのまま言おうとする」という複雑なことをしなくてよくなるのです。
なぜかと言うと、「頭の中で考える」時間をなくすことで、感じたことや思ったことを、話しながら英語で表現できるようになるからです。それが出来るようになると、話すのが楽しくなります。
それに、「完璧に正しい英語が使えなくても、伝わる」ことが分かってくるので、ミスしても落ち込みません。
たくさん書く
「聞く」「話す」ことがコミュニケーション力をつけるには最も効率的ですが、私は「書く」こともたくさんしてきました。書くことで、言えなかった分を表現できるからです。
私がよくしていたのは、日記をつけること。留学中や、海外で生活していると、日々考えることだらけです。「今日の私はよく話せたな」「自分のこういう所を変えたい」「今日はこんな傷つくことがあった」など、色んな出来事が起こるので、精神的な負担がかかることもあります。
「こんなことを言いたかったのに、うまく言えなかった・表現できなかった」ということが特に多かった私は、書くことでバランスを取っていました。自分を励ましたり、弱音を吐いたりもしました。また、留学生活は、とことん自分と向き合わざるを得ないようなものです。異文化の中で異なった価値観を目前として、「自分はどうありたいか」をたくさん考えるシーンがありました。それを文字にして、一旦リセットさせることが私にとってとても大切な習慣でした。
留学等ではなく、英語を学んでいる人にとっても英語で書く力は役に立ちます。よりよい英語を話すには、文法や単語も身につけたいものですが、書くという行為は話すこととは全く違います。話すためにはスキルより勇気の方が要りますが、書くには正しい文法を理解しておかないと、伝わりにくいのです。
日記でも、ふと考えたことでも、スケジュール帳でもいいので、短くてもいいので何か書く習慣をつけると、自分の文法力を見直したりするきっかけになります。
たくさん読む
「読む」ことは英語の勉強の中でも1番ハードルが高いことだと私は思いますが、私はたくさんの本を読んできて、よかったと思っています。
本のいいところは、努力が目に見えることです。一冊まるまる読み切ったときに達成感を得ることができます。また、話す時の話題にもなります。簡単なあらすじが言えるくらい理解できたら、それで十分です。
英語初心者にとって、本を読むのはつらいです。留学前の16歳くらいの時に、一度「トワイライト」を読んでみようと手に取りましたが、次から次へと知らない単語が出てきて、それも飛ばして読もうとしたら話についていけなくなりました。辞書片手に読むほかなく、全く楽しくなかったので、諦めて「留学から帰ってきたら読もう」と決めました。それからは英語の本に対する恐怖心ができてしまい、長いこと本を読みませんでした。
なので、本を読もうとする時に「自分のレベルに合っているか」ということを確認することが大切です。まずは絵本などから始めて、少しずつレベルアップしていきます。
また、全て理解しようとせず、だいたいの話の内容が分かれば次のページに進みます。どうしてもひっかかる単語があれば調べてもいいですが、調べることがメインにならないように、楽しみながら読むことが鉄則です。楽しくないな、と思ったら違う本に移ってしまってもいいいです。
私は、留学から帰ってきて、すぐにトワイライトを開いてみましたが、驚くほどにスラスラ読めました。とっても嬉しくて、感動したのを覚えています。「本が読めた!」という自信もつき、それからは色んな本を読みました。この間「ドラゴンタトゥーの女」を買ってみて、数ページ読みましたが、ちょっと難しすぎました。1年以内に読むことを目標にしています。
まとめ:語学の習得は、楽しんだ方が上手くいく
今回のブログで、以下のことの大切さを話しました。
英語が上手くなるための4つの心得
- 上手い英語は、伝わる英語
- 発音を重視することが、1番の妨げ
- 「ネイティブレベル」を目指さない
- 「日本人のアクセント」を誇りに思う
伝わる英語を話すための勉強法
忘れてはいけないのが、英語を学ぶ時には「楽しむ」気持ちが1番大切です。
日本人にとって、日本語と全く違う英語を学ぶことは大変なことです。だから、英語を学ぼうとしている時点で、あなたは十分に頑張っています。
だから上手くできない自分を責めたりはしないでください。「上手くできなくて当たり前」なのです。発音が悪くて当たり前。正しい文法が話せなくて、当たり前。だから恥ずかしくないです。上手くできないから、話さないのが1番恥ずかしいと思います。
でも、楽しんで英語を練習して、わからないことはわからないと言い、自分の英語を好きになれたら、それが理想ですね。