こんにちは、ココです。
私は高2から高3にかけてアメリカ留学を経験したのち、日本の私立大に進学することに決めました。
こうやって説明すると簡単なもんですが、進路選択は簡単なものではありませんでした。沢山悩んで、沢山調べて、考えて考えて今の大学に進むことを決めました。
何で日本?何で大学?
その大学を選んでよかった?
後悔していることはある?
進路選択におけるアドバイスはある?
色々聞かれることが多いので、この記事で日本で大学生をしている私の、リアルな心情を語ります。進路選択で悩む学生さんの参考になるか分かりませんが、本当のところを話していきます。
子供の頃の夢
幼稚園くらいの時はプリキュアやケーキ屋さんになるというベタでお花畑な夢を持っていましたが、小学生高学年くらいからは語学系・観光系に興味を持つようになりました。よかったちゃんと真面目に育って。
というのは、祖父母や母が洋楽好き・海外好きで、その影響をめちゃくちゃ受けたからです。当時の夢を順番ずつ挙げてみると、通訳、翻訳家、旅行記作家、客室乗務員、旅行雑誌編集者、、、数ヶ月ごとにコロコロ変わってました。
留学した高2の時点では世界の貧困や難民問題に興味を持ち始め、夢を聞かれれば「国連で働くこと」と言うようになりました。
高校生にもなれば、国連で働くことなんて簡単には叶わないと分かっていたので、そんなに本気にしてはおらず「何らかの国際組織で働けたらいいかも」とくらいに思っていたのが本心。
でも、「国連で働きたいんよ」って言えたらめっちゃかっこいいのでそう言ってました。←
この頃は、口では好き勝手言っていたけど、心から「これだ!」と思えるような職業には出会えていませんでした。
留学中にホテル業界に興味を持つ
在学している大学では観光学を専攻していますが、結局はホテリエになりたいと思った結果からでした。
きっかけはアメリカ留学中に、ホストファミリーが連れて行ってくれた国内旅行。
日本のホテルスタッフは丁寧過ぎてロボットみたいだと思っていたけど、海外のホテルではもっと個性が出ていて、色んな会話をお客さんとしていました。そのことでホテルに対するイメージが変わったし、アメリカのリゾート地で、海の近くで働けたら超幸せやん!と強く思って、初めて「これだ!!!」と思いました。
ホテルで働くには、ホテル系の専門学校に行く選択もあったけど、未だに航空業界や旅行会社に対する憧れもありました。
だったら学びの幅を狭めずに大学で総合的に学ぼうと思い、大学で学ぶことに決めました。どの国で学ぶかはそれから決めようと思っていました。
しかし、その決断をするにも沢山迷ってしまい、色んな専門学校のオープンキャンパスに通い詰めては頭を抱え込んでいたのを覚えています。
日本の大学?海外の大学・・・?
観光を学ぶために大学に行くと決めてからは、まず日本の観光系の学科がある大学を調べ始めました。
関西や関東の方にも良さそうな大学がいくつかあったけど、全てのオープンキャンパスに行く余裕はありませんでした。
自分の目で見て進路を決めたかったので、自分の住んでいる九州エリアに絞ってオーキャンや資料請求をすることにしました。
色んな大学を比較して毎日悩みまくっていた時、ふと忘れていたことを思いだしました。
「日本じゃなくて、アメリカの大学はどうなの?」
留学を終える時に「またアメリカで学生をしたい」と思っていたし、ホストファミリーも「また帰ってくるならうちに住んでいいからね」と言ってくれていたので、真剣にアメリカ進学も考えるようになりました。
とりあえずホスピタリティ系の勉強ができるアメリカの大学を調べることから始め、日本の高校生向けの「海外大学フェア」なんかに足を運びました。
アメリカの大学の学費=日本の4倍という現実
アメリカの大学に関する情報を得るのは簡単ではありませんでした。
フェアの時にアメリカからやってきた各大学の担当者と直接話す機会もあるけど、参加する高校生は少なくはないのでゆっくり質問をする余裕はないし、英語で書かれた大学のホームページを洗いざらい調べるほどの時間もありませんでした。
なぜかというと、進路希望調査の締め切り日は刻一刻と迫ってきていたからです。留学から帰ってきたばっかりの7月はのんびりホケ〜っとしていましたが、9月に2学期が始まると全てのことが慌ただしくなりました。
クラスのほとんどの子は進路がなんとなく決まってきているのに、私は来年、どの国にいるかも分からない状況でした。
そんな中得た僅かの情報の多くが、学費についてでした。私の家は決してお金持ちではなく、大学のための資金も限られているので、学費のことを第一に考えると、日本のほうが圧倒的に安かったのです。
日本で大体3つの大学に絞り、アメリカはアーカンソー州のとある大学に目星をつけていましたが、日本のある大学の英語特待の奨学生になれることが分かりました(英検やTOEICの実力で学費等が免除される)。
その奨学生制度を利用すれば、4年間で120万円で卒業できるという計算。よく調べてみるとその金額は、アーカンソーで1年間過ごす金額と同じということが判明しました。
そう、アメリカの大学は本当に高いです。留学生ならある程度支援があることも多いですが、それでも生活費やバカ高い教科書代のことを考えると、マジで4年間でいくらかかる?と頭が痛くなりました。
お金のことを考えて、日本で進学することを決意
今思い返すと、借金してでもアメリカに行く価値はあったのではないかとも思います。
でも、その当時は時間的にも精神的にも切羽詰まっていて、本当に余裕がありませんでした。アメリカに行きたい気持ちは強かったけど、よくその大学について(地理的な情報・講義内容・卒業までトータルでかかる費用等)分からないまま、多くのお金を使うのが怖かったです。
だからこそ今になって、「アメリカにいる間にちゃんと調べればよかった」「留学中に色んな大学を見に行けばよかった」「留学中にもっと進路のことを考えればよかった」と思います。
そうしたら、もっと納得の行くまで調べて、モヤモヤした気持ちを抱えたまま「安いから日本にしよう」と決断することがなかったのかなあ。
ともかく奨学生に選ばれるための条件はクリアしていたので、1本勝負で、その大学のAO入試(専願入試)だけを受けることにしました。
地元からは離れているので1人暮らしをすることになるけど、それもそれで経験だと思いました。比較的安い学費で、興味のある観光学を学べるし、オープンキャンパスにも行って雰囲気をなどはよく分かっていたので、安心もできました。
AO入試があったのが確か11月頃で、無事に合格&奨学生承認。誰よりも焦っていた私が、クラスのみんなより早く進路が決定するという思いがけない状況になりました。
今になって思うこと
このような過程で、数年前に日本で大学生活を始めた私。当時を振り返ってみて考えたことは、
- もっと進路を決める時間が欲しかった
- アメリカに行きたいなら、あれこれ悩まずに行くという選択もあった
- 最後は自分で全部決めたので、後悔はない
とにかく迅速に決断をする必要があったので、当時を振り替えると自分が本当に可哀想だったと思う。ダラダラしてた自分が悪い
何で夏休みの間にダラダラして、もっと調べたりしなかったかというと、彼氏が日本に遊びに来てて旅行で毎日忙しかったから。クズだ
留学直後は私の場合ポワア〜ンとしていたんです。毎日「留学は一体、自分にとって何だったんだ?」と哲学じみたことばかり考えていたし、遠距離が始まったばかりで環境の変化も大きく、と思ったら彼はすぐに遊びに来て、両親に会わせたり、2人で東京に旅行に行ったり、、、だたのアホです。
でも彼との夏休みがなかったら私たちは別れていたと思うし、そう思うともう今更ゴチャゴチャ考えても分かんねえ。
そんな感じだったので時間がない時間がないと言いながら、安全圏の大学を選んだわけだけど、結局アメリカに行きたい気持ちを恐怖心で消してしまったのが、今になってダサかったなと思います。大金が絡む話なので「これが正しかった!」とは言えないんだけどね。あの時、「金なんてあとから稼げばいい。私はアメリカに行く!!!」と決めていたら、どんな人生になってたんだろう?それはそれで楽しかったんだろうな。
こんな風に色々思うことはあるけど、後悔はしてません。
後悔してもしょうがないし、やり残したことはこれからの人生の中でやっていけばいい。もう決めたことだし、日本にいて楽しいことも、日本にいるからこそ出来る挑戦もある。なんかかっこいいこと言った気もするけど、こうでも思わないと前には進めない。笑
アメリカに行くべきだったのかもしれない。そう思うときもあるけど、、、自分でここにいることを選んだ以上、ここでできることを一生懸命やっていこうと思ってます。
学生にアドバイス???
私は真面目に勉強もしないし、休日は家にこもってばかりのナマケモノインキャなので、偉そうにアドバイスできる立場じゃないけど、言いたいことがあるとしたら、、、
自分の進路は自分でちゃんと決めること。
私が進路選択をする時は、周りから「もっといい大学に行きなよ」「アメリカ行けばいじゃん」「その進路でいいの?」と友達や先生達からよく言われました。もちろん周りからのアドバイスが役に立つこともあるけど、私は自分の決断を貫き通しました。
あとから物事が上手くいかなくなった時に「やっぱりあの人の話聞かなければよかった」「あの時こうすればよかった」と思いたくなかったし、私の進路は私のものであって、他の人が言う「進路考え直したら?」は、ただの野次のように感じたからです。
実際のところは、今の生活の中で「思い通りに行かないな」「こんな生活だとは思ってなかった」と思うこともあります。でもそれはどの選択をしても同じことを思ったと思います。
自分ができたベストの方法で色々調べて、悩んで、自分で決めた道だから、誰を責めることもなく自分のできることをやっていこうと思えている。私はそう思います。
【次回】日本での大学生活・・・実際どう?
そういう経緯で、現在も日本で大学生をしている私ですが、実際の生活や満足していること、不満に思うことなどを次のブログで書きます。
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