こんにちは、ココです。
今から3年前程、まだ私がピッチピチのJKだった頃、部活の顧問にこう言われました。
「高校留学なんて、金の無駄だから行くな。大学で行きなさい」
そのおばさん顧問のお子さん達はみんな大学で留学したらしく、高校留学など金と時間の無駄だというのです。
高校留学を決意し、既に留学の準備にあたっていた私にとっては、その発言はかなりグサッと来ました。
同時に、イラつきを感じました。
人が一生懸命に勉強して、奨学金まで手に入れて勝ち取ったアメリカへの切符。
頑張ってきたこと、不安もある中決意して頑張ろうと思ったことを、なぜ否定されないといけないのか。
自分の子どもが大学留学した結果、いい仕事に就いて成功したからと言って、なぜ価値観を押し付けられるのか。
色々モヤモヤ考えた結果、留学を通して、その先生も驚くような経験を持ち帰って来ようじゃねーかと心のどこかで思うようになりました。
その先生は「私は留学しますから」と断言した私を見て呆れていましたが、私は胸を張って高2の8月、アメリカに11カ月の留学をしました。
今回は私が先生に指摘された「高校留学など意味はない」「金の無駄」「時間がもったいない」「大学でした方がいい」という意見に対する自分の考えを話します。
①高校留学は金の無駄か?
アメリカへ1年間交換留学する場合は150万円程、私費留学の場合は300万円程がかかります。(留学会社に払う金額。これにビザなどの準備のための費用がかかります)
その金額は高すぎるのでしょうか?
私の意見ですが、私費留学は少し高いかなと思いますが、交換留学は安すぎるくらいです。
私費留学には、地域や留学先の高校などを自分で選べると言ったメリットがありますが「どうしても夢のLAで留学したい!」「憧れのこの高校に行きたい」などの明確な夢がない限り、300万円も払う程の価値があるとは思いません。
自分がどこの州で、どんな高校で、どんな家族と滞在するかも分からないけれど、半額で行けるなら私は断然そっちを選びます。
「交換留学は安い」と言う理由は、高校留学は大学留学よりも、経験できることがとても多いからです。
高校では、プロムなどの高校生だけの特別なイベントがあるほか、ホストファミリーと過ごすことで家族の一員となれるので、クリスマスなどの行事も「ザ・アメリカン」なものを体験できます。
また、留学生だけの特別授業はなく、現地の高校生と混じって勉強することになるので、アメリカ人と常に関わることができます。
よって、文化や言語を学ぶには高校留学はもってこいなわけです。
それに対して大学留学はとても高額な割に、自分から頑張らないとアメリカ人と関わるチャンスすら掴めません。
正規留学(アメリカの大学に在籍し、アメリカで卒業する留学)をする場合はまだマシですが、日本の大学から短期・長期留学する場合は少しハードルが高いです。
日本の大学から留学する場合、「現地の大学付属の語学学校に通う」ことになるケースが多いです。
英語のテスト(TOEFLなど)でいい結果を出した生徒は「大学で現地の生徒と同じ授業を受ける」ことができますが、語学力がそこまでない場合、語学学校で他の留学生と混じって「英語の授業を受ける」ことになります。
そうなると、アメリカ人と関わる機会がかなり少なくなってしまうのです。
よって、現地人と話したりするには、現地のクラブチームに入ったり、ボランティアに参加したり、積極的に出会いの場に出向いて友達を作る必要があるわけです。
このような理由から、高校留学は大学留学と比べると経験量・会話量が大きくなりやすく、現地にどっぷり浸かることができるので「安すぎる」と私は思います。
②高校留学は時間の無駄か?
高校留学は一般的に1年間が目安で、高校3年間のうちの3分の1を費やすことになります。
受験・進学・就職など大切な進路を決める時間でもあり、最後の青春を楽しむ時でもある高校生活を、留学に使ってしまうのはもったいないのでしょうか。
私はむしろ、青春を謳歌できたし、時間を有効活用できたと思っています。
日本の高校の方針によって、留年の有無が決められますが、私の高校では留学期間が在籍日数として換算されるため、3年間で卒業することができました。
つまり私の日本での高校生活は2年間しかなかったわけですが、日本のつまらない授業を受けて先生に髪型などについて怒られる生活が短縮され、アメリカで英語力や友達、アメリカならでは経験を若いうちから得ることができた方がよっぽど有意義だったと思います。
また、大学で留学する人は多いですが、高校留学をする人はそんなにいません。
しかし高校留学の方が経験値が大きい=英語が伸びやすいため、大学に入ってからは周りとの差もつけることができます。
高校留学で語学力をつけ、大学では将来の夢を叶えるために専門知識を学ぶ。
大学生になってから英語を本格的に学ぶのも素敵なことだとは思いますが、高校生から留学などの機会がある方が基礎がある分、効率的に勉強できます。
例えば私の場合、高校留学後、日本の国際系の大学に進学しました。
英語教育にはある程度力を入れているところなので、受験面接の時には高校留学の経験・高い英語力を評価していただきました。
専攻は観光で、他の生徒が英語の授業をしている間、私は「英語で」観光を学ぶことができています。
それも英語の基礎があるからできることなので、高校生のうちから留学して英語に力を入れてきていて良かったと思っています。
だから私は、高校留学は時間の無駄どころか、将来海外で働きたい・言語を操りたいと思っている高校生なら選ぶべき道だと思っています。
③高校留学は意味がないのか?
「高校留学に意味はない」と思う人は、「高校留学は遊びのようなもの」という考えがあることが多いようです。
「遊び」=「努力が要らない」=「得るものが少ない」=「留学しても意味がない」ということなんだと思います。
高校留学はただの金がかかる遊びで、子どもの文化体験の延長線上にあるものなのか。
確かに、私は今まで高校留学してきた人に沢山会ったことがありますが、「この人、本当にアメリカに1年間もいたの?」「一体何のために留学してるんだろう」と呆れることがたまにあります。
英語力が留学前と大差ない人、留学中に何もチャレンジしない人、友達を作ろうと努力しない人を見ると、ただの他人である私からしたら「親の金を無駄にしてるなあ」「意味のない留学だなあ」と思います。
しかしそういった意味のない留学をしている人は、高校留学に限ったことではありません。
私の大学から海外留学に行った学生を見ていると、目に見える成長を遂げた人がいれば、そうでない人もいます。
現地の語学学校で日本人と集まってばかりだった人たちは、やはり英語力は低いままだし、新しい友達もろくに作れていません。
「意味のある留学」かは本人の価値観で決まりますが、努力次第で高校留学も大学留学も有意義なものにも、意味のないものにもなるのです。
私の留学は意味のあるものだったと断言できます。
私も初めから最高の努力ができたわけではなく、友達と呼べる友達が1人もいないまま数ヶ月を過ごしてしまった時期がありました。
その期間は友達がいない自分、英語が上手く話せない自分、そんな自分に自信が持てない自分が嫌いで、自分の中に引きこもってばかりでした。自分が情けなくて仕方がありませんでした。
でもその暗い期間なしに、今の自分はないとはっきり言えます。
出来損ないな自分でも好きになりたい、友達が欲しい、プロムに行きたいなどと自分と葛藤しながら17歳を過ごせたのは、とても貴重な体験でした。
こうやってずっと、人気もないブログですが、苦しい思いや不安な気持ちでいる誰かの役に立っているかも知れないと思いながら書き続けることができるのは、自分が留学中に色んなことを考え行動していたからだと思っています。
そのことだけでも、自分の留学生活は、今までの人生の中でも1番意味のあることだったと思います。
他にも、今の彼と出会ったり、アメリカやヨーロッパ、タイに親友を持つきっかけをくれたのは高校留学でした。
今では、ブログやインスタを通しても沢山の優しい人たちと知り合うことができています。
こんな風に人との縁を結んでくれた留学経験は、自分にとってかけがえのないものだと思っています。
高校留学にデメリットがあるとすれば・・・
今までの話をまとめると、高校留学はメリットばかりです。
- 【費用】経験量の多さを考えれば、とてもおトク
- 【時間】将来のことを考えれば、むしろした方が効率的
- 【 質 】行動次第で有意義に過ごせる
高校留学をすることで生まれる障害は何かないか?と考えてみたところ、人によっては「留年」なのかなと思います。
多くの高校では、長期留学すると、留学後は一学年下がってまたやり直す必要があります。それを留年と言います。
私はバカ校の英語科だったので帰国後はすんなりと元のクラスに戻れましたが、同じ時期に同じ留学会社から留学した子達(理数系や進学高の賢い人が多い)の話を聞くと、ほとんどの子が留年する必要があると言っていました。
留学によって生じた留年は、大学受験や就職活動に悪影響があることはなく、むしろ好印象にとらわれることの方が多いので、そのことに関しては心配する必要はありません。
しかし、同じ学年の友達と一緒に卒業できないことや、大学に入っても就職しても、同級生や同期が一個下ということから引け目を感じる人もいるかもしれません。
留年してでも留学に行くのか、自分にとってそれほどの価値があるのかを決めるのは本人です。
私はたとえ留年したとしても失うものはないと思うくらい、価値があることだと思います。
留学するタイミングに迷ってませんか?
私が高校留学を決断する時は、かなり時間をかけて迷いまくりました。
しかし迷っている間に、志願や応募の締め切り期限は過ぎていってしまいます。
もし高校で留学するか、大学で留学するか迷っているなら、こちら↓に【高校留学に向いている人】【大学留学に向いている人】をまとめているので読んでみてくださいね。
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