留学中のココは、こう思っていました。
私はホームシックではない。ただ恋しさの波が不意にやってきているだけだ。と笑
なんかね、「ホームシック」っていう響きが嫌いなんですよ。本当に病気的で、精神的にやられてる感がある。
いやいや違うよって。私は元気だし、楽しくやってる。
ただ、、ただ家族が恋しいだけ。
その恋しさが心の中に、ブワ〜っと、またはジワジワやってくる。そんな感じで、それが「波」みたいだったんです。
「留学」と「ホームシック」はしばしセットにされますよね。
つーことで今回は、私が体験した寂しさと、ホームシックに打ち勝つための方法 を紹介します。
何が恋しかった?
留学中に恋しくなるものといえば、
- 友達
- 家族
- 食べ物
だと思います。
私の場合、友達に対する恋しさはほぼゼロでした。友達と連絡を取り合うために使っていた、ラインも渡米前にやめました。
もともと友達と遊ぶのに時間やお金を使うのが嫌いで、友達とは深く関わらない人間私にとっては自然なことでした。
でも私、母と祖母とすごく仲良しなんです。
母にいたっては、同い年の親友ってくらい馬が合う。祖母も心はすごく若くて、留学を1番に応援してくれたのも彼女でした。
だから、留学も終盤に差し掛かって「帰りたくないムード」になっても、彼らを恋しいと思う気持ちは消えませんでした。
あと、家族が作るおいしい日本のご飯が恋しくて恋しくてたまらなかったです。たまに。
留学中で辛い時は、日本にが来る帰国した日にどんな手料理を食べるかを想像して、「今頑張ったら、そのメシの旨さも倍増するはずだ」と自分を奮い立てていました。
アメリカに着いて初日。後悔してた。
家族に対する恋しさが大きかった私ですが、実は渡米初日から「ちょ、私大丈夫か」と思っていました。
アメリカに着いたのが昼ごろ。ホストファミリーと少し街の観光をして、家に帰ってマムお手製バーガーを食べて、庭を散歩して・・としてると夕方には疲れがピークになりました。
ホストファミリーは昼寝しなさいって言ってくれて、それからうっかり夜まで寝続けました。
夜になって、マムにもう寝るからねとノックされ初めて起きる始末。それからは目が覚めてしまい、一人、部屋で荷ほどきしてました。
そして、すごく寂しかった。
ホストファミリーはすごくいい人たちで、結果的には第2の家族みたいになったわけですが、その時は初めて会った、赤の他人。知らない人の家で、知らないベッドで、これから先11ヶ月寝ると思うと、どうしようっていう気持ちだった。
それでもなお、実感はありませんでした。
Googleマップを思い浮かべていました。日本の家からズームアウトされ、海を越え、アメリカの、北の、ミネソタ州の、この家までズームアップして、このベッドの上でぽつりとしてる自分。
家族から、すごくすごく離れている自分。ここにしばらくいる自分・・。
たった1日前まで、普通に家族と暮らして、話しして、笑っていたのに、とっても変な気分でした。
なんでこんな思いしてまで留学するんだ?
なんでこんな選択をしたんだ?
そんな気持ちが生まれてきました。
その時、17歳になったばっかりで、自分自身のもわからないし、英語も日常会話がなんとなくできるくらいで、まだまだ子供でした。
初めて留学したのは中3の夏休み、韓国の英語村で2週間を過ごした時だったけど、その時とは全然違った。
なんていったって、11ヶ月は結構長い。
その夜荷解きをして、それから飛行機に乗る直前に渡された、ママと姉からの手紙を読んでポロポロ泣きました。お守りや、ネックレスが入ってた。頑張れって書いてあった。
一通りシクシクと泣いてからは少し落ち着いて、泣いている暇はないと思いました。
逃げることはできない。自分で決めたこと。家族がお金を沢山払ってくれて、今ここにいる。
これからの生活に対して不安の方が大きかったけど、必死こいてこの留学を「人生の財産」にしようと決心したのも、その夜だったと思います。
一人でいるから寂しくなる
そう。家族が恋しくなる時は決まって朝か夜でした。
というのも、私のホストファミリーって朝が超早かったんです。
お子さんがいない家庭だったので、朝起きたら誰もいないし、マムとダディが寝ちゃうと私一人で夜の時間を持て余すわけです。
宿題で必死こいてる時はそんなに気にならないんですけど、たまーに辛くなっちゃいました。
そして一旦辛くなるとなかなかそこから抜け出すのが大変でした。
今日も発表で当てられてもちゃんと答えられずに恥ずかしい思いするかも。今日もランチタイムで友達の会話に参加できずにいるかも。とか、いらない心配ばっかりしていました。
家の中で話す人もいないし、学校に行く前にずっと一人でいるとなんだかドキドキしちゃって。そうなんです。一人でいるから問題なんです。
私、日本でいる時も友達は多かったけど、どちらかというと一匹オオカミ的な人間でした。
一人でいることが苦痛じゃないし、友達が楽しそうにしてる時に一人で本読んだり勉強したり、っていうのも普通にやってました。
そんなのが出来たのも、家族がいたからなんだと思います。家に帰ればなんでも話せる家族がいるし、自分は一人じゃないっていう気持ちだったんじゃないかな。
でも、アメリカには友達もいなければ、家族もいない。だから寂しかったんですよね。
友達が留学を充実させる。ハッピーにさせる!
最初の5ヶ月間くらいは友達が少なかったというのは、他の記事でも言ってきました。
1700人いる学校で、同じクラスに友達がいることの方が珍しかったんです。
でも、やっとクラス内で話せる人をちゃんと作れるようになり、またアメリカ人の友達と車で乗り回すようになり、そしてお泊りなどを重ねてなんでも話せる親友も数人でき、それから男の子と2人きりでデートできるようになったり・・と、
だんだん「人と接するレベル」が上がっていくにつれて、朝も夜も恋しさの波は少なく、小さくなってきました。
「家族に会えない時は、友達が1番大切なんだなぁ」「私の留学生活、友達のおかげで楽しくなってきたなぁ」と毎日じーんとしていた時期がありました。
そのうち、友達がいつもそばにいることも普通になり、恋しくて泣いたりっていうのはゼロになりました。
恋しいのは、当たり前。
友達が沢山でき、恋愛ができるようになるまで余裕が出てきた私。やっと留学生活が始まった、そんな気分でした。
でも、恋しさが完全に無くなるってことは無かった。よくよく考えると、家族に会いたいという気持ちが全く無くなる方が、珍しいと思います。
そこで、仲良くなったヨーロッパからの留学生の子たちに、ホームシックについて思い切って聞いてみたんです。
彼女たちはみんな英語はすごく上手だし、友達も多く人気者でしたが、聞いてみるとやっぱり
「ホームシックというわけではないけど、家族に早く会いたい」「たまに早く留学が終わればいいのにと思う」と話していました。
どんなに留学生活が上手くいっていても、母国や、家族を思う気持ちはみんな一緒なんです。
恋しがっている自分を弱いとかは思う必要もないです。当たり前なんですから。
気をつけること
恋しく思うのは大丈夫。
ただ、留学当初の私のように、
- 「波」が定期的に来る
- 「波」が引くまで時間がかかる
ことがあれば、これは少し問題です。
まずは努力して人と過ごす時間を作って、友達や知り合いを増やしましょう。
最初は英語も上手く話せないから緊張するし、しどろもどろになるし、アメリカ人と接すること自体初めだとなおさら緊張します。
でもここで自分の殻から出る努力をしないと、一刻も早く日本に帰りたいというまでのレベルに至って、そこから脱出するのが大変になります。
脱出できなかった子は友達もほとんどいないので、語学も伸びません。実際、努力できずに、私の仲良しの留学生は自国に強制送還されました。
彼女の例から学ぶことは多く、また私自身の留学生活を180度変えました。必死こいてでも友達を作ろうと決心したきっかけでもあります。
こちらのブログ↓で話してるので、読んでみてください。
cokogogo.hatenablog.com