今回は、私が実際に高校で受けた授業の内容を紹介します。
高校によってある教科もないものもあるし、あっても内容が多少異なるのでその辺はよろしくお願いします。
以下の履修した授業を↓
- CIS: Landscaping〈造園〉
- Painting 1 & 2〈絵画〉
- English 10 A & B〈英語〉
- World Studies A & B〈世界史・異文化理解〉
- Diversity and Social Issues〈多様性と社会問題〉
- Dance 1: Basic Choreography〈ダンス:基本舞踊法〉
- CIS Child Growth and Development〈子供の成長と発達〉
- Cooking 1〈料理〉
- World Religions〈世界の宗教〉
- Stage Acting〈演劇〉
- 授業内容
- 選んだ理由
- ココにとっての難易度(1〜5段階)
- 成績(A〜F段階)
について教科別に書いていきます!
*補足*
難易度ですが、ココの留学前の英語レベルは英検2級・英会話スクール歴3年です。日本の高校の学科は英語科。参考までに。
CIS = College In School という意味で、学校が設けている大学レベルの授業、という意味です。
Landscaping = 景色などの意味がありますが、この授業は造園という意味になります。
コンピューターのプログラムで造園計画を立てたり、パセリなどの植物を育てたり、学校の周りの芝生に庭園をみんなで作ったりする授業でした。
選んだ理由:ほとんどのクラスが埋まっている状況で、初めてのタームだったので、聞く・書く授業より、実践型の授業がいいだろうということで、カウンセラーと決めました。
難易度:★★★☆☆
基本的には、指示された事をしとけば大丈夫でした。が、期末テストがなかなか難しくて、スコアは忘れたけど良くなかったです。植物の名前や、その他専門用語が沢山出てくるのでそこが大変でした。
成績:A
テストでしくじったけど、なぜかAでした。出席や授業態度が良かったのと、先生に気に入られたからだと思います。笑
ペインティング、絵の具で絵を描きます!笑
芸術的用語や、ペインティングの種類(油絵・水彩画など)を学び、4つくらいの作品を作成しました。
選んだ理由:この授業も始めの2タームで取りました。元々美術が好きだし、あんまり難しい授業ばっかりだときついので、のんびりした環境で友達と話しながらできると思ったから。
難易度:★☆☆☆☆
超簡単です。たま〜に用語の小テストがあったので星1つ。
成績:A
先生は大柄の、声がデカイ先生で、いつも「上手い、下手いは芸術にない。一生懸命書けばAをやる」と言ってました。大好き。
アメリカ史です。ネイティブアメリカンの時代から、コロンブスがアメリカ大陸を発見し、ヨーロッパからの移民、それから金の採掘や鉄道で栄え、農業などに黒人奴隷が使われるようになり、奴隷解放宣言、第二次世界大戦のパールハーバーや原爆、ロシアとの冷戦、9.11、オバマの歴史的な大統領就任までを学びました。
基本的なスタイルは、ビデオを見ながらキーワード書き込み、生徒が発表、歴史的出来事について紙一枚分くらいのエッセイを書き、提出、と言った感じ。
選んだ理由:留学会社が生徒に履修を義務付けていたクラスなので、必然的に取ることになりました。とはいえ、受けて本当に良かったなと思いました。
難易度:★★☆☆☆
簡単ではなかったけど、アメリカについて学ぶのが楽しくて、エッセイも悩まずにどんどん書きました。授業中に、当てられることがたま〜〜にあったけど、留学生ってことでそこは容赦してくれました。笑
授業中はビデオを見ることがほとんどだったので、眠気との戦いは多々ありました。
成績:B +
エッセイで誤字脱字が多々あったからかな?
Sophomore(ソフモア:高校2年生)レベルの英語。
1つの小説を、1タームかけてみんなで読んでいく授業でした。私の高校で読んだのは、以下の2つ。
↑ウィリアム・シェイクスピア著
「ジュリアス シーザー」
古典文学です。難しい。
↑ウィリアム・ゴールディン著
「ロードオブザフライズ」
こっちはまだ読みやすかった。イギリスの作品。
毎回の授業で、作品から英単語が選ばれ、意味を表す絵とその単語を使った例文を自分で書きました。週一でその単語の小テストがありました。
本が1人ずつに配られ、先生が読むのを目で追っていきます。それからプリントの問題を解いていきました。
最後のプレゼンでは、自分の読んだ本について紹介しました。
選んだ理由:これも会社から義務付けられた教科なので、必須でした。でもあんまり面白くなかったですね。というのもソフモアは2歳くらい年下なのでガキばっかでうざったかったです。
難易度:★★★☆☆
なによりも単語が難しかったです。英語で本を読むことも日本にいた時から少なかったので、慣れておらず大変でした。
でも授業スタイルは先生が話してばっかりだったし、仲良い子が3人くらい出来たので沢山助けてもらいました。
成績:B
理由はわかりません。笑
世界史と異文化理解が合致されたような授業。これはすごく楽しかったです。
中東・ヨーロッパ・アジア・アフリカについて料理、宗教、文化などについて学びました。
だいたいはプリントが配られて、地図を作ったり、ビデオを見たり。毎週金曜日は文化ゲーム!世界の政治や文化についての問題が出ます。めっちゃ盛り上がります。
アジアの時は旅行プランを立ててみんなの前でプレゼンしました。
ヨーロッパの時はナチスのホロコーストについて学び、ホロコースト関係の映画を見たりして、最終的にはホロコースト中に活躍した人物についての年表を作りました。
アフリカでは、「アフリカらしくないアフリカ」をテーマに、アフリカらしくない「都会」な部分を写真を見ながら勉強したのを覚えています。
選んだ理由:本当は体育をこの時間に取っていたけど、周りがアスリートばっかりでやめました笑 異文化について興味があるし、先生もすごくいい先生だと聞いたので選びました。
難易度:★☆☆☆☆
どの内容もすごく興味深くて、パンフレットなどの作業も楽しいし、難しいと思ったことはありませんでした。プレゼンや課題のために夜中まで作業してる時すら楽しかったです。
評価:A
ホロコーストの年表を夜中まで頑張って作ったおかげで先生が大喜びでした。先生とも授業以外でも話すくらい仲良くなりました。大好き。
- Diversity and Social Issues
日本語訳は、「多様性と社会問題」。いかにもココが好きそうな感じですね。笑
内容は主に、アメリカ社会問題。例えば銃の乱射、規制についてや、若者のドラック乱用、黒人、アジア系、ヒスパニック系、白人への差別、男女差別、アメリカ国内でのエイズ問題にまつわる歴史などについてなどなど、幅広く取り上げられました。
アメリカ人の視点で、社会問題について考える機会なんてそうそうないし、この授業を取る前と取った後では、アメリカに対する印象が全く違いましたね。
アメリカにはキラキラしたポップカルチャーだけでなく、様々な重たい問題を抱えている国なんだということを知った授業でした。
授業では新聞記事を読んで意見交換したり、男女差別についてグループでディベートをしたり、
コミュニケーションをとることが求められる授業でした。
*アメリカ社会問題については、↓のブログに詳しく載ってます*
cokogogo.hatenablog.com
選んだ理由:アメリカ社会についてもっと知りたかった & ちょい難しい授業を取りたかった
難易度:★★★★★
これはマジで難しかった!!
たぶんターム3目くらい(冬)に取った授業だけど、アメリカ社会について述べるくらいの英語力と思考力がないとかなり厳しい。
留学生だからって先生も容赦しないし、「日本では男女差別はある?」「日本ではドラックの使用はどんな感じ?」など色々つっこんだ質問をしてきました。自分の英語力が丸裸にされた授業でした。
ドイツ人の留学生とも一緒の授業だったけど、彼女はちゃんと答えてるのに私はしどろもどろ。
毎回授業受ける度にドキドキしました。
成績:B -
悪いですね。やっぱり意見をちゃんと言わないとこういうコミュニケーション系の授業は厳しいです。
- Dance 1: Basic Choreography
Basic Choreography とは、「基本の舞踊法(振り付け)」という意味です。
例えばバレエの基本の動きや、モダン風の変なダンスを、講師を呼んで教えてもらったり。
このクラスでは女の子ばっかりで、男の子は2人くらいだったかな。
その中で5人くらいのグループを組んで、習った動きを取り入れたダンス(4分くらい)を製作、発表してその出来やチームワークが成績に反映されました。
何回も違うグループを組んでダンスの流れを作っていくので、色んな人と友達になれました。
学期末には有名な振付師を1人選び、その人の人生やダンススタイルについてまとめたレポートを書きました。
また、学期末には放課後に学校のミュージカルなどがあるステージを使って、講師の先生とみんなで作った、この授業のビッグイベントであるダンス発表会がありました。
みんなで衣装を揃えて、メイクしあったり、写真を撮ったり、とても楽しかったです!
日本の体育会みたいに団結して頑張った中なので、今でも4人くらいの女の子たちと連絡を取り合っています。
選んだ理由:ココはもともと踊ったりするのが好きだったし、良い気分転換になるかなと。バレエにも興味があったので、純粋に楽しそうだと思って選びました。
難易度:★☆☆☆☆
先生に見習ってダンスして、一生懸命やっとけば成績的にも心配することは何もありません。レポートも長々書かなくて良いし、難しくはありません。
でもグループワークなので、シャイだったり、初めて会う人に話しかけるのが苦手な人はキツイですね。
成績:A+
留学生一人で頑張ってたのが評価されました。
学年末の優秀生徒にも選ばれて、ステージの上で賞状を受け取れた経験ができた瞬間は、目標が1つ叶った瞬間でもありました☺️
- CIS Child Growth and Development
「子供の成長と発達」という訳になります。
生まれる前の状態から、生まれてからの乳児期、幼児期から思春期、大人になるまでの身体的および精神的な成長について学びました。なんか難しく聞こえますが、要するに日本の保険の授業と同じ感じですね。
スタイルとしては、主にプリントが配られて、教科書を読みながら質問に答えていったり、ビデオを見たり、先生が生徒に質問したり。
印象深いのは、うちの学校の元在学生で、妊娠のために高校を中退した人がクラスにやってきて色々話してくれたことと、実際に幼稚園に行って、アメリカの子供達と触れ合ったこと。
若すぎる妊娠は人生を変えてしまうことを初めて真剣に考えたり、日本人で英語が完璧じゃなくても、アメリカのチビッコ達に囲まれて、笑ったり、遊んだり、ぎゅってし合った経験は、今思い返しても良い経験だったなあと思います。
あと忘れられないのが、「赤ちゃんロボットで親体験」を2日間したこと!!!
これが地獄みたいだった、、、。
これが超リアルで、夜泣きしたり、その度にオムツ変えたり、ミルクあげたり、抱っこしてあげたり、、、しかもベビーチェアに入れて登下校しなくちゃいけないから、マジでママ高校生みたいな気分になるし、、スクールバスの中ではジロジロ見られるし、、。
この授業に関する思い出は尽きません。笑
選んだ理由:もともと子供の教育や、子供の育ってきた環境が与える影響について興味があったので、面白そうだと思って。実際に、自分の幼少期からの人間性とかについて考えることが出来たし、良かったです。
難易度:★★★★☆
専門用語が難しいし、大学レベルなこともあって大変な時が多かったです。
レポートの文字数も多かったし。学期末のプレゼンではテーマを決めて自分で調査したり、、。
成績:B+
まあまあの出来ですね。
「あなたはいつも頑張ってるわ」っておばさま先生にいつも言われてました。笑
料理です!料理の基本や、簡単で美味しいものを作れるようになろう、って感じで、人気の授業でした。グループワークで、みんなの協力度・料理の出来・片付け・レポートで成績がつきました。他にもペーパーテストや、好きな野菜を選んでプレゼンしたりしました。
(ココは大根についてプレゼンしました。大根の名を日本人として広めるという大役を果たしました)
選んだ理由:人気と聞いたし、とにかく楽しい授業を取りたかったから。普段からのホストママのための手伝いで、包丁の手さばきには自信があったし!
難易度:★★☆☆☆
基本、レシピ通りに、ちゃんと役目を守ってしとけば大丈夫です。
でも、アメリカでは日本と違う液体や粉物の測り方をするので、慣れるまでが大変。
ホストファミリーの家で普段からレシピとか、計量に見慣れておくといいです。
成績:A
ちゃんとしとけば、ちゃんとA取れます。
「世界の宗教」。イスラム・ユダヤ・仏・キリスト・ヒンドゥーについて勉強しました。
あんまり記憶にないけど、ビデオ見たりしたのは覚えてます。この時期にCくんと付き合い始めたのでぼーっとしてたんでしょうね。笑
それぞれの宗教について学んだあと、クラスのブログに記事を書いて、自分の宗教に対する考えを示す、ってのが成績の付けられ方でした。
最後にはお決まりのプレゼンがあって、2人のグループで宗教を1つ調べて、クラスに発表しました。私と友達で、「ノルウェーのバイキング時代の宗教」について調べました。
当日に彼女が休んだんで、それはちょっと緊張したけど、なんとかやりきりました。
選んだ理由:異文化について知りたかったのと、アメリカ人の宗教に関する考え方を知りたかったから。
難易度:★☆☆☆☆
主にビデオを見て、隣に座ってる友達と意見交換して、ブログ書いて、って感じなので、友達がいて、書くことが好きなら簡単なクラスです。
成績:A+
ブログを積極的に書いたからと思います。
演劇です!人気の授業で、先生も面白いし、内容はゲームばっかりでした。
テーマに沿って短い劇を考えて発表したり、体を動かして変なダンスをしたり。
例えば「朝起きて学校に行くまで」をどれだけ体や表情を使って大きく表現できるか、とか。
一見恥ずかしそうですが、ほとんどの場合チームでするので大丈夫でした。
この授業では自己主張が激しい、個性の強い生徒ばっかり集まってたので、色んな人と話せる良い機会が出来ました。
選んだ理由:本当はミュージカルに参加したかったけど、倍率が高すぎるので断念したので、授業でやってみたかったから。
難易度:★☆☆☆☆
シャイじゃなくて、踊ったりするのが好きなら楽勝です。チームで劇を作るので、コミュニケーションが取れることが大事。
成績:A
先生とすごく仲良くなれて、いつも気にかけてくれました。レポートをちゃんと出して、チームに参加すればAは簡単に取れると思います。
ココがオススメする教科
11カ月の留学で色んな授業を受けたココですが、その中でもオススメするのが、
アメリカの歴史 & 社会系の授業。
人それぞれに留学中にしたいこと、学びたいことがあると思いますが、留学生として、アメリカについて知ったり、考えたりすることは大事だと思います。
ほとんどの日本人の学生は、「アメリカといえばハリウッド」「洋楽」「楽しい」「明るい」「かっこいい」といったイメージを持っていると思いますが、アメリカには黒くて、暗い部分も沢山あります。
せっかく留学に行って、現地で約1年ほど暮らすのであれば、国について学ぶことは大切だと思います。
ココが受けてよかった教科ベスト3
1. アメリカ史
日本で暮らしていて、アメリカがしたことなんて原爆を落としたことくらいしか気にしたことがなかったけど、、、300年程の短い歴史の中で本当に色んなことが起きて、世界を変えていったかと思うと、うーん、考えることがいっぱいありましたね。
自分自身、アメリカについて知ることで、遠いと思っていたアメリカに近づけた気がします。
2. ダンス
本当にいい友達に出会えたし、何百回もの人が見ている中表彰台に上がれたし、んでもってその中でもアメリカのいじめを目の前で目撃したり、、(!)色々濃い思い出が出来たのがダンスの授業でした。
3. 子供の成長と発達
先に話したように、本当に色んな経験をした教科でした。
ある意味大変だったし、レポートは何時間もかけても終わらないし、赤ちゃんロボットは何回も大泣きするし、半ベソをかいていた時もあったけど、、。
自分は子供と遊んだりすることや、プレゼンをしたりするのが好きだし、そういうのが向いてるって実感できたし、自分の幼少期について考えて、それまでモヤモヤしていたこと(なんで自分って落ち込みやすいんだろう、とか)に対しての答えを見つけた気がしました。
色々自分について向き合えた時間でした。
まとめ:振り返って思うこと、、。
留学から帰ってきて、もう一年以上経つのに、自分の記憶力にびっくりしました!笑
それくらい、私にとって授業とか、成績とかが大事だったんだろうと思います。
思い返して見ると本当に色んな瞬間が駆け巡ります。
数え切れないくらい恥ずかしい思いをしたし、数え切れないくらいの時間を課題に使って、それでも課題が終わらなくて泣きながらパソコンに向かっていた時もあったけど、、、
今ではあの時頑張って良かった、という気持ちばっかりです。
これから留学しようと思っている方たちにとっても、学校が始まってから、特に最初の頃は大変なことがとっても多いと思います。
でも、頑張った分、絶対見てくれる先生がいるし、馬鹿らしい気持ちになってもやめないでいると、なんらかの良いことが起こるはずです。
みんな、頑張ろうね!!😭✊✊✊